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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.03.01 07:57
更新日: 2024.03.01 07:58

トヨタ、初日は8&13番手に終わるも「ロングランでは明らかに改善が見られた」/第1戦カタール

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ル・マン/WEC | トヨタ、初日は8&13番手に終わるも「ロングランでは明らかに改善が見られた」/第1戦カタール

 2月29日(木)、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで、2024年シーズンWEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』の公式練習走行が始まった。2回に渡る90分間のプラクティスでTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、3月2日(土)に行われる決勝へ向けた車両のセットアップ最適化作業を行った。

 2月26〜27日に同サーキットで行われた公式テスト“プロローグ”の後、わずか1日という短期間の集中的な準備の後、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車GR010ハイブリッドがこの日の総合8番手となるタイムをマーク。ディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車はこの日の総合で13番手となった。

■昼と夜、2セッションでセットアップを進める

 TGRは、GR010ハイブリッドにとって厳しいこのサーキットで行われる今季開幕戦で、性能調整(Balance of Performance=BoP)も入る中、世界チャンピオン防衛に向けた挑戦のスタートを切ることとなった。

 フリープラクティス1は好天の下、暑く風も強いコンディションで現地時間の正午過ぎに開始。2台のGR010ハイブリッドはセッション開始とともにコースインし、決勝へ向けた集中的な準備の走行プログラムを進めた。

 3度の短い赤旗中断に阻まれたものの、2台は充実した走行プログラムをこなし、7号車は8番手タイム、8号車が12番手タイムを記録した。

トヨタGR010ハイブリッド
TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド 2024WEC第1戦カタール

 フリープラクティス2は、照明に照らされた涼しいコンディション下で行われ、チームにとってはミディアムとハードの両タイヤを分析できる機会となった。序盤、新品タイヤで走行中に赤旗が提示されたが、程なくセッションが再開されると、チームはすぐにより長いスティントを走るロングランテストを行い、残り10分で再び赤旗が出されセッションが終了となるまで続けられた。

 このセッションでは2台ともに、ロングランでのパフォーマンス向上を果たした。7号車はデ・フリースが大半でステアリングを握り、序盤にマークしたタイムが、このセッション及び、この日の総合8番手に。8号車は、最も長く走行したブエミが記録したタイムで13番手となっている。

 3月1日(金)は昼前に1時間行われる最後のプラクティスの後、新たなフォーマットでの予選が現地時間16時20分より開始される。この新フォーマットでは、まず19台のハイパーカー全車がコースインし一斉にアタック、上位10台がポールポジションをかけて『ハイパーポール』セッションで争うこととなる。

 初日の走行を終えたTGRの6人のドライバーのコメントは、以下のとおりだ。

■次のページへ:「まだ望むレベルには達していません」と小林可夢偉


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