TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、イタリアのイモラ・サーキットで4月19〜21日に開催される2024年WEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』へと挑む。
ハイパーカークラスへの新規参入ライバルが増えるなか、3月初旬に行われた開幕戦カタールでは、TGRは苦しみながらも2台そろって入賞・ポイント獲得を果たした。この結果、TGRはマニュファクチャラーズ選手権2位につけ、表彰台への返り咲きを目指し、第2戦の行われるイタリアへと向かうこととなった。
開幕戦は、レース後4週間を経て4位でチェッカーを受けた2号車キャデラックVシリーズ.Rに失格という裁定が出されたため、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車GR010ハイブリッドが5位、ディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車は8位という結果を得た。
第2戦イモラ6時間レースが行われる、1周4.909kmのアウトドローモ・インテルナツィナオーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、別名イモラ・サーキットは、イタリア北部のボローニャから南東に約40kmに位置する、TGRにとって初挑戦となるサーキットだ。これまでWECのイタリア戦が行われてきたモンツァ・サーキットが現在改修工事中のため、代わりにイモラが2024年のWECイタリア戦の舞台となる。
イモラ・サーキットは、1953年の開設以来、世界で最も知られたサーキットのひとつだ。イモラで世界トップレベルの耐久レースは過去3度行われており、最後に行われた1984年のイモラ1000kmでは、ハンス・ヨアヒム・スタックとステファン・ベロフが勝利を飾っている。
それ以来、40年ぶりに世界トップレベルの耐久レースが開催されるイモラでは、TGRとともにアルピーヌ、BMW、キャデラック、フェラーリ、イソッタ・フラスキーニ、ランボルギーニ、プジョー、ポルシェという9つのマニュファクチャラーから計19台のハイパーカーが集結して戦いが繰り広げられることになる。
チームにとっては初めてのサーキットとなるが、TGRのドライバーはその多くがイモラでのレース経験を持っている。ヨーロピアン・ル・マンシリーズ(ELMS)で2016年に勝利を挙げている平川は、TGR内での直近のイモラウイナーだ。また、可夢偉とデ・フリースは彼らのキャリア初期に、ジュニアフォーミュラレースで優勝経験があり、ハートレーも2013年にELMSでイモラでのレースを戦っている。
レースウイークは19日金曜に2回に渡って行われる90分間の公式練習走行で幕を開け、ハイパーカークラスの予選は現地時間20日土曜15時25分(日本時間22時25分)から行われる。21日日曜13時(日本時間20時)には、6時間にわたる決勝レースのスタートが切られる。
TGRからWEC第2戦に挑む6人のドライバーのコメントは以下のとおり。