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【レポート】第1回スーパーフォーミュラ公式合同鈴鹿テスト

今年からフォーミュラニッポンからスーパーフォーミュラと名称が変わった国内最高峰カテゴリ、開幕戦に向けて第1回合同テストが「2013 モータースポーツファン感謝デー」の2日目(3月3日)より3日間実施されました。

波乱の展開も落ち着いた走り!

初日はモータースポーツファン感謝デーということもあり、多くのモータースポーツファンが見守る中テスト走行とRn.0に位置づけでエキシビジョンレースを開催。そのエキシビジョンレースのスターティンググリッドを決める午前中のテスト走行ではなんども細かいセッティングを繰り返し、マシンの調整に注力していたが19台のマシン中、下位のタイムでした。今回のRd.0となるエキシビジョンレースではあくまでエキシビジョンということもありリバース・グリッドとなるため、亮選手のグリッドはセカンドポジションとなりました。本来であればこの結果は悔しいものですが、フロントローに並ぶ亮選手のマシンを見ると、否が応でも興奮してしまいます。本番の時にこのポジションで並んでいることが彷彿されます。エキシビジョン・レースではスタート後に1台パスされてしまいましたが、あくまでエキシビジョンということで無理にラインを締めることなく走った結果。亮選手としても「来るのがわかっていましたけど・・・」とのこと。そう、いまはテストを実施し、来月の開幕戦までに仕上げることが目的となっている今回の合同テスト。無理をしてマシンを壊してしまったら元も子もないのです。亮選手は〝いま、なにをすべきか〟を考えて実践いました。しかしエキシビジョン・レースではオープニングラップの130Rで後方において複数台が絡んでしまうクラッシュが発生し、いきなりの赤旗中断。再スタートは行われたものの、3周のみのレースとなりました。再スタートにおいては2速でのホイル・スピンにより数台にパスされ7位で終了。しかし最終ラップのシケインの飛び込みで1台をパス! 亮選手のスーパーフォーミュラにおけるはじめての追い抜きでした。無茶なことをせず、そしてマシンとレース感覚を得て、さらにシケインでのパスすることを実践する。亮選手らしい実のりあるRd.0となりました。

2日目のテスト走行はミリ単位の調整でマシンの性能を引き出す!

そして翌日の合同テストでは、昨日の結果をもとにマシンを煮付めていきます。1ラップ計測してはピットインしてマシンの調整。なんどもなんども調整を実施し、1日で実に20回以上も繰り返しました。午前と午後の2回に分けて走行時間がありましたが、その間にもファンの方々に囲まれてサインを差しあげ、スーパーフォーミュラの広報写真の撮影、インタビュー、第1回合同テストの記者会見とあわただしい1日。記者会見では19名のドライバーのうち4名が参加することになっていたのですが、その中に選ばれたことは期待の現れといっても過言ではありません。他の選手は、昨年のシリーズ・チャンピオンの中嶋一貴選手、チームの移籍をした塚越広大選手、F1、インディから戻ってきた佐藤琢磨選手とそうそうたるメンバーでした。
さて午後のテスト走行では、今年のスーパーフォーミュラの戦闘力の高さを物語る結果となりました。昨年更新されたコースレコード(注:フォーミュラニッポンのレコードタイム)は1分38秒700。このタイムを上回るマシンが続出しました。亮選手も1分39秒フラット近くまで詰めてきました。フロントサスペンションを調整したり、リアサスペンションを調整したり、エアロパーツを数ミリ違うものに交換したりとミリ単位での調整を繰り返していました。亮選手が昨年闘っていたF3では1分50秒台ということからも想像できるとおり、身体にかかる負荷は相当なものとなります。まだスーパーフォーミュラのマシンを多く乗っていない亮選手に対し、他のチームからも「身体大丈夫!?」との声があがってくるほど。

最終日は2番手の1分36秒736に!

そして合同テスト最終日の3月5日、前日同様に繰り返しセッティングを実施します。開幕戦は4月13日と14日。約1ヶ月しかないため、この最終日が非常に重要になります。午前中の走行時は他車がクラッシュしてしまい赤旗がでるなど、テストする時間があまりとれず。午後の走行時においても130Rで横転するほどのクラッシュが他のマシンであり、再び赤旗中断。そしていよいよ最終仕上げとなる再開されたテスト走行。亮選手はニュータイヤを装着して計測。小暮選手が昨日出していたコースレコードを大きく上回るトップタイムへ肉薄する1分36秒819を叩き出す! そして小暮選手がタイムを更新して1分36秒574がトップタイムとなり、残り数分となった時点で再度ニュータイヤを装着して亮選手もラストアタック。小暮選手には届かなかったものの1分36秒736までタイムを伸ばし、トップ差0.162秒とルーキーとは思えない驚異的なタイムを残して第1回合同テストは終了となりました。

次回は3月20日(水)~21日(木)に富士スピードウェイで第2回合同テストが実施されます。亮選手は富士スピードウェイでも驚異的なタイムを示してくれるのか非常に楽しみです。

フォトアルバム

走行準備に入る亮選手。緊張はなく、
淡々と準備するその様は頼もしく感じられます。
テスト走行では繰り返しピットへ戻り
データをもとにセッティングが施されます。
ファンの方にサインをする亮選手。
たくさんの方が並んでくださるのでサインを
早く書くことも必要です。
エキシビジョン・レースのタイトル。
Rd.1まであと約1ヶ月です。
2013 モータースポーツファン感謝デーでは多くのモータースポーツファンが来場されました。
エキシビジョン・レースのオープニングセレモニー。
日本のトップカテゴリーのドライバー陣です。
車載映像をもとに話し合われます。
細かいところまで確認して挑みます。
メカニックとのコミュニケーションも大切となります。
マシンから感じられることを伝えて
セッティングされます。
亮選手のサインボード。時速200km/hオーバーで
このボードを確認するだけでも
普通の方には大変なことです。
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